Ubuntu 22.04 インストール

2022年10月1日

2022.4.21に、Ubuntuの最新版22.4がリリースされましたので、ちょっと今回はそれに触れてみようと思います。

Ubuntuとは?

今更、Ubuntuってなに?って感じですが、念のため。
UbuntuはDebianを起源とするLinuxディストリビューションです。
カノニカルという企業が支援をしてリリースしているディストリビューションで、デスクトップユースからサーバOSまで広く使われているLinuxディストリビューションです。
AWS、AzureといったメガクラウドのIaaSのOSとしては当たり前のように提供され、VPSの提供OSとしても提供していないサービスを見つける方が難しいくらいデファクトスタンダードなものです。
Distrowatachのランキングでは相変わらずarch系が人気が高く、Ubuntuは次点のようなランキングになってしまっていますが、派生ディストリビューションも多いため、人気が派生ディストリビューションに分散しているだけで、やはり人気は高いと思います。

今回のリリースはLTS?

今回のリリースはLTS版となります。
Ubuntuには通常版とLTS版があります。LTSとはLongTermSupportの略で、サポート期間が違います。
サポート期間が全然違いますよね。個人ユースで新しもの好きの方なら9ヶ月なんて全然気にならなず、私も年に一回以上はOSを入れ替えたりしているので、通常版でも問題ないんですが、サーバ用途だったりすると、9ヶ月なんてあっという間に過ぎてしまうので、仕事で使うとなるとちょっと厳しいですよね。
そのためにLTS版があります。ちなみに今回の22.04は2027年4月までサポートが提供されます。
ちなみに、ESMという拡張セキュリティメンテナンス契約をすると、更に5年のセキュリティパッチ提供が受けられます。そうなると、約10年の長期サポート提供となります。
LTS版は現在まで約2年毎のリリースとなっているため、次のリリースは2024年となります。
ちなみに、2023年4月に18.04のサポート期限を迎えますが、18.04って聞くと遠い昔の感じですよね。

通常版9ヶ月
LTS版5年間

今回の変更点は?

今回の変更点は、リリースメモから見ると以下となっているようです。

・Linuxカーネルは、Ver5.15
・NVIDIAドライバーにARM64版のドライバが提供される
・aspberry Pi用のUbuntuデスクトップの最初の長期サービス(LTS)
・systemdのバージョンアップ(systemd v249.11)
・OpenSSL3.0の採用
・PHPのバージョンは8.1.2
・Postgresqlのバージョンは14
・Windowsのリモートデスクトップ(RDP)を利用したリモート接続

インストールしてみましょう

前置きが長くなってしまいましたので、とりあえずインストールしてみましょう。
OracleVMでさくっと入れてみます。

インストーラの起動

Ubuntuのインストール用ISOをUSBメモリまたはDVD-Rに焼いて、メディアブートします。

welcome

Ubuntuが起動すると、以下の画面のように、「Try Ubuntu」はLiveLinuxとしての使用、「Install Ubuntu」はインストールウィザード開始されます。また、画面左部は、インストーラの文字を指定できます。
下の方に「日本語」があります。

「日本語」を選ぶと以下のようにメッセージが日本語になります。(あたりまえですね。。)

キーボードレイアウト

次に、キーボードレイアウトの設定画面が表示されます。Windowsが入っていたPCであれば、基本的には「Japanese」-「Japanese」で問題ないと思います。
され、ここでいつもの問題が発生しています。。画像を見てもらうとわかりません?そう、画面の下が見切れています。これはOracleVMのインストール時のモニタ解像度よりUbuntuが必要な解像度の方が高いため、1画面に入り切らなくなるやつですね。いつものことなので、「ALT」+「F7」キーを押すと画面の移動ができるので、設定したら、全体の画面を右下に移動すると、「続ける」ボタンが見えますので、押します。以降も同じですね。。

ちょっと、画面を右下にづらしたらこうなります。↓

アップデートと他のソフトウェア

基本的には、「通常インストール」で良いと思います。ただ、オフィスはいらないとか、自分で必要なものだけ入れたい場合は「最小インストール」を選びます。
また、「Ubuntuのインストール中にアップデートをダウンロードする」に関してはお好みでどちらでも良いと思います。インストール後にも当然できます。サードパーティ製ソフトウェアも同様となります。

インストールの種類

インストールするPC上のデータが全て消えてしまって良い場合は「ディスクを削除してUbuntuをインストール」を選びます。「高度な機能」には、ディスクのボリューム管理をLVMやZFSを使う場合、またディスクを暗号化する場合には選択出来るようになっています。「それ以外」に関してはディスクのボリューム・パーティションを細かく設定できます。選択したら、右下に隠れている「インストール」をクリックします。

「ディスクに書き込みますか?」と聞かれたら、「続ける」をクリックします。

タイムゾーンの設定

タイムゾーンは「Tokyo」になっていることを確認します。仮に他の地域に設定したい場合はその地域を指定して、「続ける」をクリックします。

ユーザアカウント情報・ホスト名の設定

ここでは、LinuxOSのログインユーザ情報、ホスト名を設定します。必要な事項を入力して、「インストール」をクリックします。
あなたのコンピュータ名: PCホスト名
ユーザ名:LinuxOSのユーザID

ファイルコピーの開始

ファイルコピー、LinuxOSの設定が自動的に始まります。マシンスペックにもよると思いますが、5分〜20分もあれば完了すると思いますので、しばらく待ちます。

しばらくすると以下の画面が表示されるので、画面指示に従い「今すぐ再起動する」をクリックして、再起動しましょう。これでインストール作業自体は完了です。

起動と確認

インストールが終わり、しばらくするとLiveLinuxと同じようなUbuntuの起動画面が表示されます。


しばらくすると、ユーザ名が表示されたログイン画面が表示されるので、作成したユーザをクリックします。
すると、パスワードを求められるので、パスワードを入力してログインします。

初回ログイン時のウィザード

ログインすると以下のクラウドサービスへのログイン確認が表示されます。
Googleアカウントなどどうせ使うならこのタイミングでログインしても構いませんし、今は設定しないなら「スキップ」をクリックすればOKです。

つぎに、不具合レポートの送信有無を聞かれます。
不具合レポートを送信することで修正される可能性もあり、自分自身やどこかのだれかの役に立つかもしれないので、個人的には送信していいんじゃないかと思います。
とはいえ、セキュリティ的にちょっと心配、、、という考えの方は「いいえ、送信しません」を選択してください。

これで準備完了です。「完了」を押せばウィザードは終了し、あとは自分自身で設定をしていきましょう!
もちろんここで、アプリを入れてしまってもOKです。

起動してみたら

マシンスペックにもよるのであくまでも、参考ですが、今回はメモリ2GiBの仮想マシンにインストールしてみました。起動直後のメモリやCPUの状態はこんな感じです。標準インストールで700MiBはちょっとメモリ多く使っているかもしれませんね。
ただ、昨今のPCは8GiBは当たり前、16GiB〜なんて開発者なんて当たり前という人も多いかもしれないのでそこまで気にするものではないかもしれませんね。私は8GiBの旧型ノートがメインなので、起動だけで700MiBはちょっとと思いますが、その辺は個人の感覚ですね。

あと、Ubuntuのありがたいところとしては、インストール後にそのまま日本語入力ができます。
これは実はありがたいですね。しかもフォントもきれいだし。

最後に

今回、特に使用用途もなく、リリースされたことが嬉しくて、ついインストールしてみてしまいました。
Ubuntuに関しては公式のフレーバ(Kubuntu、Lubuntu等)も同日にリリースされているようです。どのデスクトップ環境を使うかは個人の好みなので、本家に問わず好きなものを選んでくださいね。

Ubuntuの新しいLTS版がリリースされたとなると、Ubuntuを基にしているMintやPop!OSなどのディストリビューションがリリースされる日も近いですかね?夏くらいになるんじゃないかと勝手に思ってますが、どうでしょうかね?また、Linuxデスクトップ環境が一つ身近になってくれると嬉しいです。

それでは良いLinuxライフを!


ubuntu系

Posted by Qtaro